友人の相談に乗る際、メンタル系で病院にかかることに対して心理的ハードルが高い人が多いように感じましたので、私がどのようにそれらを利用しているかをまとめました。
◆自己紹介
双極性障害Ⅱ型(発症から9年以上)
診断当初から医師の診察と心理士によるカウンセリングを利用
進学や休学復学に伴い、転院経験あり
入院経験なし
4月から就職予定
◆診察の流れ
クリニックによってさまざまですが、メンタルクリニックの診察のパターンは以下が多いです。
ー初診
予約を取る:どのような方法で予約をするかはクリニックによるのでHPなどの確認が必要です。初診は電話予約の場合が多いです。数か月先まで予約が取れないところや、予約受付の日が限定されているところもあります。
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来院、問診:大体の場合は診察の前に問診票の記入が必要です。設問数が多く家族構成や家族の病歴などを書く欄もありますが、診察に大きく関係すると思うので、率直に書くことが必要だと思います。
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診察:初診の診察は30分以上かけるクリニックが多い印象です。どのような症状があるのか、生活の上で何に困っているかなどを整理していくといいと思います。
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会計・次回の予約:次回の予約を入れてから帰宅する場合が多いです。診察の際に「次は〇週間後」という形で指示されるクリニックが多い印象です。
ー再診
(前回診察時の予約)
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診察:再診の診察は数分程度のクリニックが多いです。気になっている症状(処方されている薬の副作用、睡眠、食欲、普段通りの生活が送れているか、希死念慮など)をしっかり伝えられるかが通院の満足度に関わると思います。
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会計・次回の予約
◆診察とカウンセリング
医師の診察と、心理士などが行うカウンセリングがどう違うかは、専門的な観点からいろいろあると思いますが、患者としては、
時間
役割
の2点が大きく異なるように思いました。私なりの使い分けをまとめます。
ー(医師の)診察
医師の方針や内容、付き添いの有無にもよりますが、再診は大体数分で、15分以上話し込むクリニックには当たったことがないです。初診でじっくりと話した後は、その状況を打開するための薬の処方やその調整を主に行うところと認識して通院しています。
そのため、
処方されている薬についての疑問や副作用と思われること
症状として体に表れていることや、生活に支障が出ていること(睡眠、食欲、学校に行けているか、希死念慮、その他困っていること)
最近の生活の中で体調の変化に関わりそうなこと(テストが近い、親との喧嘩、とにかく忙しくなるなど)
就職、進学など大きな決断や障害者手帳取得について
の4点について主に話しています。
診断書の発行や薬の処方は医師しかできないので、薬の調整に関わることや、何らかの手続きで書類が必要なことは絶対に医師に話しています。そのほかに、とても調子が悪い状態の時期に回復のためにどのようなステップを踏むべきかを親が付き添った際に聞いていることもありました。
細かい考え方の癖やこれまでの辛かった話などをするととても長くなってしまうので、これらは他の人の予約が詰まっている診察より長く時間が取れるカウンセリングで話すほうがいいかなと思っています。
また、時間が短い分、疑問や言っておきたいことははっきりと伝えることを心掛けています。また、人間同士なので相性の問題もありますし、先生によって診察の進め方のタイプも違います。どうしても合わないときは転院も選択のうちと考えています。
ー(心理士などが行う)カウンセリング
私が受けたカウンセリングは大体1コマ45~50分ほど、大学など無料で受けられるところもありますが、病院だと保険がきかないので高額になってしまうこともあります。
ここで話すことはいろいろありますが、
ーー発症から数年は、
心理士との会話の中で
自分の考え方の癖
どのような行動をすると症状が出るのか、なぜそのような行動になるのか
どのような生活をすれば症状の表出が少なく済むと思うか
無理のないスケジュールで社会復帰するためにはどんなステップを踏むべきか
といったことを時間をかけて確認していたように記憶しています。
ーー闘病が長くなり、
自分の考え方や行動のパターンが自分でもわかってきたので、最近では、
近況のなかからどのような行動がどんな結果に繋がったかを自分で分析し、客観的にみてどう思うか
今後の生活で気がかりなポイント(忙しくなりそう、トラブルを引きずりそう)を踏まえた生活の相談
幼いころから悩んでいたことの自分なりの整理
といったことを話しています。
私は時間が合わなくて参加していませんが、ぐるりはやっていることが私の最近のカウンセリングにとても近いと思います。
診察もカウンセリングも、利用が長くなれば自分なりに考えることもできてくるので、主体性をもつことが重要に思います。
例えば、就職はどうすべきかを丸ごと聞くのではなく、「自分は〇〇の理由で△△のように働きたいのだが、××について不安に思っている。客観的にみてどう思うか」と質問したり、治療方針の選択肢を複数提示されて「どうしますか」と聞かれた場合は、それぞれのメリットとデメリットを必ず聞き、話が難しかったり体調が悪くて考えがまとまらないなどで決断できない場合は「〇〇だから自分では分からないのでアドバイスしてほしい」などと正直に伝えるようにしています。
主体性をもって治療に臨むことは正直調子が悪いときは難しいですが、私のように寛解期でも薬を飲む必要があるなどで通院が長い場合、段々できるようになると自分の病気と向き合えているという自信にもつながるように思います。
◆クリニックの選び方
メンタルクリニックを選ぶときに気を付けていることは
診療時間
アクセス
カウンセリング設備の有無
採血などの内科的検査を実施しているか
予約制か否か
の5点ほどです。
ー診療時間・アクセス
メンタル系の通院は長期間になるため、無理なく通院できるかどうかが重要です。授業終わりでも間に合う、乗り換えが少なく体調があまりよくなくても通える立地にあるなどの条件で探すことが多かったです。
ーカウンセリング設備
治療の効果を高めるには医師の診察のみでは足りないと感じました。院内で心理士によるカウンセリングをしている病院だとカウンセリング室を別途探す行程が省けます。大学内にカウンセリング室がある事もあるので、私は大学に入って地元のクリニックを転院した後は大学のスクールカウンセリングを利用しました。
ー内科的検査
精神系の薬の中には、定期的な血液検査が必要なものもあります。私が飲んでいる薬もその1つですが、そういった検査をきちんと行っていないクリニックも存在したので、転院のときは初診前に確認するようにしています。
ー予約制
予約制でないほうが行きたいときに行けると思いがちですが、調子が悪いと予約がない状態でいつ病院に行くか考えるのは思いのほか大変です。予約制でないクリニックに通っていた時期はいつ行くか考えているうちに薬が切れてそのままになってしまうということもあったので、今は予約制のクリニックに通っています。
ー逆に気にしないようにしているのは、ネットの口コミです。
メンタルクリニックの利用者は自分を含め心が追い込まれている人が多いので、物事の捉え方が極端になる人もいるかもしれません。また、他の診療科以上に相性が大事な科だと思うので、評価が分かれるのは当然だと思っています。過度に攻撃的な口コミは見ているだけで自分の神経も削がれるので積極的に口コミを探すのはやめました。
ただ、口コミを投稿するほぼ全員が同じ理由で低評価にしている場合は避けるようにしています。
◆クリニックの探し方
ーインターネットのマップで探す
アクセスが分かりやすいので、その土地で初めて病院を探すときはこの方法をとることが多いです。
ー知り合いや主治医、学校の支援者などに聞く
学校のスクールカウンセリングを利用している場合は、そこの職員や心理士さんが周辺のクリニックを知っていることが多いと思います。また、専門職同士の情報があると主治医や心理士さんから転居の際も転居先周辺のクリニックについて情報を聞ける可能性もあります。
◆いつ受診するか
クリニックを探したり、初診の予約を取ったり、新しいところに行くことは思いのほか体力を消費しますし、病状が悪化した分だけ回復に時間がかかるので、できれば「まだ病院行くまででもないかな?」くらいの段階で予約できるところを探すくらいでちょうどいいかなと思います。
「誰が見ても今すぐ病院へ!」みたいな状態だと、自分だけで受診の段取りを整えるのは困難で、私も最初に症状が出た時は自分だけで病院を探すことはできず家族に予約を取ってもらいました。自分だけで何とかしなければならない場合は意識的に早めに準備するといいなと思いました。
◆最後に
メンタルクリニックに通うことは恥ずかしいことでも、ヤバいことでもなく、体調を治すために必要なことだと思っています。また、長期間通うのも病状を安定した時期にどう過ごしたら再発してしまうのかなどを見極めるのに必要なことで、勝手に通院を辞めない、相性が悪い場合は通院を辞めるのではなく転院するなどで医療とのつながりを維持するのがとても大切だと思います。
私は入院には至らなかったので、入院が必要な場合は全く違う受診形態になるかもしれませんが、誰かの参考になれば幸いです。
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