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【2026年度】障害のある学生・若者による“わたしの安心”を語る日

GATE-C編集部

― 国際平和デー 特別企画 ―

国際平和デーである2026年9月21日(月・祝)に、オンラインスピーチイベントを開催しました。テーマは、「障害」や「配慮」について語る場ではなく、一人の"わたし"としての安心を語る日。

障害のある学生・若者10人が、自分にとっての「安心」を語る本イベント。開催レポートをお届けします。



◆イベント概要

  • 日時:2026年9月21日(月・祝)15時00分~17時00分

  • 形式:オンライン

  • 発表時間:1人6分程度(文字数1,500文字程度)
    └ ハンドルネームでの参加

  • 登壇者対象:障害のある学生・若者(18歳~29歳程度)
    ※障害者手帳の有無は問いません。

<申込人数:56名>
※出場者10名、スタッフ2名を除く。

種別

申込人数

種別

申込人数

当事者(学生)

10

当事者家族

4

当事者友人/関係者

9

福祉関係者

4

学校関係者

7

団体関係者

3

企業関係者

5

医療関係者

1

出場者・スタッフ等関係者

4

行政関係者

1

当事者(既卒)

4

その他

4

ー協賛・サポーター紹介

本イベントをご支援いただいている企業・団体・個人の皆さまをご紹介いたします。
キモチプラス株式会社様、株式会社Each様、九州熱風法人よかごつ様、たくさんのみなさまにご支援をいただきました。

>> 協賛・サポーター一覧はこちら


◆出場者によるスピーチ「私の安心」

10名の出場者が「私の安心」をテーマに、それぞれの経験と想いを語りました。

"できない"を言えたから、乗り越えられた|SS
臨床検査技師を目指す長期の実習で、患者さんや指導者の不安、手技の難しさという壁に向き合った経験のお話でした。障害を隠さず特性と対応方法を事前に伝えること、仲間と練習を重ねること、相談して環境を整えてもらうこと。「できない」を言葉にして工夫を重ねる中で、周りとともに安心をつくっていきました。安心とは、障害の有無にかかわらず挑戦の機会があり、困ったときにすぐ相談できる環境だと語ってくれました。

安心とは、見通しをつくること──私が不安を放置しない理由|天羽 礼彩
不安の正体は出来事そのものではなく、「何が起こるかわからない」ことにあるのではないか。重度重複障害のある天羽さんは、不安を抱えたままにせず、「何がわからないのか」「何が見えれば安心できるのか」を一つずつ整理して、見通しをつくっていました。体調に合わせた予定の調整や福祉用具の優先順位づけなど、具体的な工夫も紹介されました。安心は個人の努力だけでなく、環境や仕組みの設計にも支えられるという視点も印象的でした。

見えない障害が、見えないまま尊重されるために|Eva
留学先のオーストラリアで出会った、見えない障害を示すひまわりのストラップ。見えない障害が社会の中で最初から想定されていることに、Evaさんは安心を感じたそうです。日本の優先席の例も挙げながら、障害を「伝えるか、伝えないか」を本人が選べること、伝えたときに決めつけず何に困っているのかを聞いてもらえること、伝えない人にも「困りごとはない」と決めつけないことの大切さを語りました。

仕事の仕方と、安心|しお
新卒の正社員、パート、一般雇用、障害者雇用と、さまざまな働き方を経験してきたしおさんのお話でした。障害を隠して周りと同じように無理をしていた頃と、特性や配慮事項を整理して伝え、体調に合わせた働き方ができている今との違いを、率直に語ってくれました。「配慮はわがままではない」「気軽に助けを求められる」という2つのお願いと、あくまで自分の経験としてのメッセージが届けられました。

不安から安心、そして挑戦へ 一歩ずつ歩んだ私の道|りょう
大学時代に障害を発症し、就職への不安を抱えていたりょうさん。就労移行支援で障害者雇用という選択肢を知り、自己理解や配慮事項の整理を進め、障害のことを気兼ねなく話せるコミュニティにも出会いました。そうして今は、理解のある職場で安定して働いています。「安心して挑戦できた」3つの要素として、障害名がついたこと・選択肢を知れたこと、就労移行支援での自己理解、理解してくれるコミュニティや支援者との出会いを挙げてくれました。

暗闇の先で見つけた光|こーらる
安心を周りの評価に委ねていた過去から、足りないものを探すのをやめ、「今の自分が苦しくないこと、心地よく過ごせること」を大切にするようになるまでの道のりのお話でした。希望と絶望、光と影は表裏一体。葛藤と受容のバランスをとりながら、暗闇の先の光に気づいていく過程が語られました。安心は誰かに与えてもらうのを待つものではなく、自分と人、自分と環境との関係の中で築くもの。その色や形は人それぞれで、移り変わってもいいという言葉が印象的でした。

極端な生き方?違います。安心をもたらす私なりのゆるいミニマリズム|ひかり
「お金を貯めたい」「部屋を片付けたい」という思いから始めた、ゆるいミニマリズムの実践談です。手放すものはAIも使いながら判断し、好きなものは残す。そうして衝動買いの癖に気づいたことでお金の使い方が変わり、ずっと諦めていた一人旅にも行けるようになりました。徹底しすぎず、自分の心を大切にする「ゆるさ」が、部屋にもお金にも安心をもたらしてくれたそうです。

自分が安心と感じた居場所|YK
支援学級や放課後等デイサービスで過ごした日々をふり返り、安心を感じた瞬間を語ってくれました。丁寧に教えてくれる先生、同じ悩みを共感し合える仲間、学校や障害の垣根を越えてできた友人。YKさんにとっての「心のよりどころ」は、本当の自分をさらけ出せる居場所です。それは、よく行くお店や大好きな友達のように、意外と身近なところにあるかもしれない。就活に悩む今も、そのよりどころが頑張る力になっているそうです。

私の歩幅で、社会とつながる。|ぬぷり
苦手な体育、周囲に助けられたマラソン行事、何度も不採用になったアルバイト。吃音のある若者が接客を体験するカフェでの経験や、孤独を感じた時期を経て、ぬぷりさんは大学の相談室や就労移行支援につながりました。そこで気づいたのは、遠くの誰かに無理をしてつながらなくても、支えてくれる人は身近にいたということ。自分に合ったペースで働く今のかたちと、「完璧じゃなくて大丈夫」というメッセージが届けられました。

あの日ほしかった安心|しずく
障害のある姉と暮らした子ども時代、周囲に相談できなかった苦しさ、そして自身も障害を抱えて生きる今。「支える側」と「当事者」の両方の立場から、あの頃ほしかった安心を語ってくれました。ご家族を亡くした経験にも触れながら、障害のある本人にも、その周りの人にも「つらいと言っていい」と伝えています。対話を通じて理解し合える社会こそが、自分にとっての安心できる社会だという願いが込められていました。


◆協賛賞・共感賞の発表

全10名のスピーチ終了後、協賛社/者による協賛賞、観覧者による共感賞の選考・投票が行われました。

投票の締切までの間、出場者一人ひとりが発表を終えた感想を述べられました。「緊張したが、自分の思いを伝えられてよかった」「経験を話す場があることで気持ちが整理できた」といった達成感や安堵の声に加え、他の出場者の発表に共感し、多くの学びがあったという声も聞かれました。「自分の話が誰かの安心のきっかけになれば」という願いも語られました。

選考・集計の結果、

  • 協賛賞3賞:こーらる・YK・ぬぷり

  • 共感賞:Eva

に決定いたしました。

  • ★協賛賞|こーらる
    協賛企業より、普段からセルフケアや自己理解を伝えている立場から、「安心」という言葉を改めて考え直すことができ、その言葉がより好きになれた発表だったとコメントいただきました。
    こーらるさんは、「外側にあると思っていた安心を、自分の内側にたくさん見つけられる機会になった」と喜びを語りました。

  • ★協賛賞|YK
    協賛企業より、「心のよりどころ」を語るうちに、緊張していた表情がどんどん明るくなっていった変化に心を動かされたとコメントいただきました。本当に安心できる仲間や場所があるのだと感じ、就職後もそうした人や場所を大切にして、長く活躍してほしいと励ましました。
    YKさんは、内容だけでなく人柄を見てもらえたことが嬉しく、今後の就職活動の励みにもなると話しました。

  • ★協賛賞|ぬぷり
    協賛者より、ご自身も学生時代に吃音があり、人前で話せなかった経験と重なったこと、そして少しずつ克服しながら社会に踏み出そうとする姿に共感したことを、選出理由に挙げられました。
    ぬぷりさんは、受賞を思っていなかったと驚きつつ、なかなか出会えなかった吃音のある人に気づいてもらえ、共感してもらえたことが嬉しいと話しました。

  • ★共感賞|Eva
    最も多くの共感を集めた出場者に贈られる「共感賞」は、Evaさんに決定しました。
    Evaさんは、見えない障害への理解は、日本ではまだ追いついていない部分があり、そのギャップに苦しんできたそうです。それでも、話してみると意外と共感してもらえると実感でき、これからも勇気を持ってたくさん話し、よりよい社会にしていきたいと語りました。


◆感想コメント(抜粋)

  • 発表者の皆様がこれまで経験されてきたことをしっかりお話されていて、すごく感慨深い内容でした。

  • お一人お一人が向き合ってこられた時間と思いをこんなにたくさんお聞かせいただけるなんてすごいと思いました。

  • 色々な方の意見を聴くことができ、改めて多様な価値観の重要性を感じました。
    また、多くの人の体験談を聞くことができ、知識や経験を知ることがいかに重要かということを再認識しました。

  • 何人かの社会人の方が自身の経験を発表しており、学生の私からすると普段聞けないリアルな内容が多く興味深かった。

  • 知り合いが登壇すると聞き、参加いたしました。娘に発達障害があり、私自身、子育てに悩む日々です。様々な個性や環境の中、今を生きるスピーカーのみなさんのご講演にエネルギーをいただきました。

  • 登壇者の正直で素直な発表がとても心に響きました。みなさん素晴らしかったです。管理人とみーのあたたかい場をつくる雰囲気も素敵でした。

  • 私は今回は登壇者として参加させて頂きましたがまずは自分の伝えたい安心について、特に当時の自分だったり、自分と似たような境遇の人に向けて伝えたいなと思う事が今回のスピーチコンテストで発表する事ができたのと、どなたかの心に少しでも何か感じるものがあったら嬉しいなと感じました。
    また、他の9名の方の発表が当事者だからこそわかる経験や安心の捉え方についての発表をみて自分も新たな気づきがあったり学ばされる事も多く素晴らしい企画だなと感じました。

  • 見えない障がいもあるということを改めて気づく機会となりました。みんなが「安心」できる環境を作れるよう、日頃から意識していきたいと思います。

  • 障がいの伝え方をどのように伝えるか、どこまで伝えるか。それを、誰もが自分ベースで、決められる世の中になって欲しい。

  • 「安心」は当たり前のように感じていましたが、背景や経験されてきたことが違う皆さまの言葉を聞いて、人それぞれ違うものなんだと気づきました(気付こうとしていなかったのかもしれません)。それぞれ異なる「安心」を認められる人間になりたいと思いました。

  • 学生さんたちがこのスピーチにどれだけの準備をしてきたのだろう、ここに出ようと思うまでにどれだけ勇気を出したのだろうと思うと、本当に優劣付け難かったです。1人ひとりの思いを確かに受け取ることができました。


◆次回イベントの予告

次回イベントとして、約半年後の3月20日(国際幸福デー)に、「障害のある学生・若者による私の幸福を語る日」を開催することを発表しました。

“わたしの幸せ”を語る日 登壇者申込フォーム
※出場者エントリー締切:2026年12月25日(金)

今後もこうした当事者の声を届ける場を継続していきたいとお伝えし、出場者・観覧者への感謝と共にイベントを締めくくりました。


※ご不明点がございましたら、
GATE-C事務局(株式会社ここだな内)< career_assist@kokodana.co.jp >
までお気軽にお問い合わせください。

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