◆はじめに
就職活動の体験をお話しする前に、自分自身の障害について少し説明したいと思っています。
私自身、吃音という障害を持っています。吃音とは、緊張や言い換えのできない言葉をいう場面等特定の場面において、言葉に詰まる、思うように話せないという障害です。
そのため、面接を避けて通ることのできない就職というイベントにおいては公正な評価を頂ける企業があるのかと大変な不安がありました。
◆就職活動において悪かったこと、良かったこと
自身の障害についてお話させて頂いたので、以下、就職活動において悪かったこと、良かったことのお話を中心に進めていきたいと思います。
まず、悪かったことですが、一般採用や少数精鋭故採用人数が少ない企業に関しては、法定雇用率との関係もあり、そもそも職場に障害者がいないという状況もありました。そのような会社だと、吃音のことを説明しても正しく理解して頂けなかったり、「その障害だとうちでは厳しい」と言われ、書類選考すらしてもらえなかったりしたことがありました。(それらの会社の製品は二度と買わないでしょう笑)
ただ、その経験があったおかげで、「それらの企業よりもっと良い企業に行ってやるんだ!」と逆に燃えたのも事実です。
一方、良かったことですが、大手、大企業を中心とした障害者採用や一般採用において吃音を受け入れてくれる会社が予想以上に多かったことです。
自分自身、インターンや本選考、面接合わせて30社以上は行かせて頂いたのですが、9割以上は吃音について全く気にしていない、むしろ、尊重してくれたように思います。(障害者採用だと当たり前のように障害の配慮をして頂けましたし、一般採用においても選考辞退はしたのですが、最終面接まで進めていただける企業様もありました。)
◆吃音についてどう感じているのか
就活においては、否が応でも自分の障害と向き合わなければならず、どのようにしたら自分が安心して働けるだろう、自分の障害について自身はどのように捉えているのだろう、などと考えることも多くなってくると思います。
また、吃音症の方だと人前で話すことが苦手だったり、「あの人は口にしないだけで心の中では自分の吃音を笑っているに違いない」と考えたりしている方も少なからずいらっしゃるのかなと思います。
その中で私自身が吃音について現在どう感じているのか、エピソードも交えてお話しできたらなと思います。
まず、正直な結論として、吃音症ではないならそのほうがいいですし、悩みは一生尽きないなぁという感想です。しかし、現在では、それらの悩みにも折り合いをつけて生きていこうと考え始めることができているなと感じています。
きっかけのエピソードとしては、高校生のころから通っていた言語聴覚士の方との対話でした。大学生になるとこれまで親しかった中学、高校の友人と離れ、別々の進路を歩む人が多いと思います。その中で、大学で吃音を隠しながら友人ができるか不安で仕方なく、言語聴覚士の方に「吃音で生まれてこなければ」と心情を吐露したことがありました。その際の回答として、
「○○君は、いちいち電車に乗り合わせた人々の顔をずっと覚えている?それと同じで周りの人々は自分のことで精いっぱいであなたのことなんてまったく気にしていない。それに、吃音を言い訳にして人生を無駄にするつもり?あなたの人生だよ」
と言われました。
それを言われた時にはハッとしました。なぜなら、それまで、吃音を言い訳にして積極的に行動できない自分がいたからです。
それから意を決し、周りの友人や部活、ゼミのメンバーにも吃音を公表してみましたが、全く周りの人も気に留めず、そんなものかといったような具合でした。
この経験をきっかけとして以前より積極的に活動するようになり、部活や長期インターンにも参加させて頂きました。特に長期インターンの一環としてのインドネシア出張はスラム街などの知らない世界やグローバルな視点を持つことができたため、本当に心に刻まれたいい思い出となりました。
(そして、その活動やチームワークを企業様にも高く評価して頂けました)
◆行動し続けることの重要さ
自分自身、就職活動を通して感じたのが、「行動し続けることの重要さ」です。この言葉は、前職で某超大手海運会社にて働かれていた長期インターン先の社長の受け売りなのですが、その方はよく「行動以外は無価値だ」と仰っていました。その社長は会社の誰よりも行動し、気配りもでき、本当にカッコイイ社長でした。
そのため、その教えを守り就活においても行動しました。具体的には、私自身、志望度の高い企業に対しては、
説明会でその企業でやりたいことをアツくアピールする
印象に残してもらえるよう説明終了後にも質問しに行く
OBOG訪問は複数人行う
という3点を徹底していました。
結果的に企業によっては、大企業にも関わらず、特別ルートを用意して頂けたり、ぜひうちの面接に来てね、と言われたりしたこともあります。
このように就活では、大学4年間において行動し続けた人が自分の思い描く進路や自分の大学以上の成果をあげることができる傾向にあると考えています。
きっと特に吃音の方だと全般的に不安だなぁと思うことも多いかなと思いますが、失敗しても学生なのでどうせ誰も何も気にしてませんし、行動しないことこそが最大の恥です。
少しずつ自分のペースでも大丈夫ですので、一歩踏み出してみてはいかがでしょうか。
ここまでお読み頂き、大変感謝しております。
皆様の就職活動が実りのあるものになるよう心から応援しております。
ありがとうございました。
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